辺辺

a sight of Kesen100

           
   

         

         


大船渡市は海に開かれたまち。
温暖な気候は沖合で親潮と黒潮がぶつかっているためで県内でも春の訪れがいちばん早い。
今から五十三年前の昭和二十七年、七つの郷(さと)が合併して大船渡市が誕生した。
盛町と大船渡町、末崎村、日頃市村、立根村、猪川村、赤崎村の二町五村がそれ。
昔は盛六郷と呼ばれていた時代もあった。
地方物資の集散が盛町を中心に行なわれていたからだ。
昭和の大合併を進めようと、七カ町村の首長さんや議長さんらが集まって「七郷会」という親睦団体をつくった。
合併話はトントン拍子に進み新市の名前は大船渡市、市庁舎の位置は盛町に落ち着いた。
盛町の人から見れば名を捨て実を取ったということになる。
その大船渡市は三年半前の平成十三年に三陸町と合併しているから「七つの郷」はいま、綾里、越喜来、吉浜を加えて「十の郷」となった。
「おおふなと昔語り」は市内の歴史的な事跡の記録と伝承を目的に平成六年に創刊された。
文集の名前はそのままだが三陸町民も参加しグンと厚みを増した。
現在、十一号を数える。
それぞれの身の上ばなしを中心に郷土史研究や戦争体験、回顧録などを自分史風の思い入れで書き綴っている。
悲喜こもごも、苦あり楽あり。
七つでも、それが十になってもそれぞれに味わい深く読む人の心をとらえてやまない。
そこには、共通の文化と暖かい風土に培われた気仙人の情味であふれている。





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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2005/4/3


OFUNATO SAITOSEIKA