辺辺

a sight of Kesen102

           
   

         

         


ヒルガオに似た花で、浜辺に咲いているからハマヒルガオ。
アサガオを小ぶりにしたような淡いピンクの花を咲かせる。
高田松原あたりではハマエンドウとともに初夏の訪れを告げる可憐な花だ。
葉は小さく厚い。
乾燥や強い日差しから身を守るためという。
砂地を這うようにひっそりと咲く。
これも潮風から身を守るためだ。
アサガオは朝に咲いて昼にしぼむのに、ヒルガオは昼も咲いているからこの名前がついた。
砂浜に咲くからハマヒルガオとはちょっと単純な気もする。
「浜昼顔」と書くが、朝顔もヒルガオ科の植物だから親戚みたいなもの。
夕顔もあるが、こちらはウリのことで紛らわしい。
アサガオのような白い筋模様が入っている。
ツボミのうちは、ねじれたようになっており、まるでビーチパラソルを閉じたみたいに美しい。
六月は、まだ静かな高田松原。
初夏の陽気に誘われ、家族連れが浜辺を楽しそうに散策していた。
貝殻拾いでもしているのだろうか。
「君の名はとたずねれば、浜昼顔にきいてみる。と言っても孫たちには何のことかわからないだろうね」と、若いおばあちゃんがケラケラ笑った。
句に『浜昼顔、風に囁きやすく咲く』というのがある。
地面の近くに耳をそばだてているようにして咲いている姿をよく描写している。
ハマヒルガオの花言葉は「絆」。
やさしく絡み合いながら浜風に揺れ動く様子は、家族の絆そのものに見えた。




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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2005/6/12


OFUNATO SAITOSEIKA