辺辺

a sight of Kesen104

           
   

         

         


七夕には、竹笹にさまざまな飾りを吊して軒前に立てる。
色とりどりのボンボリや吹き流しが涼しげになびく。
美しい竹七夕飾りを見ると「ここも仙台藩なんだなぁ」と実感する。
まちが夕暮れに染まる頃、大船渡市の夏まつり後半を飾る盛町伝統の「あんどん七夕山車」が一斉に繰り出す。
祭りの主役は少年七夕組だ。
動く七夕山車は気仙地方ではさほど珍しくはないが、盛町の七夕山車は古くは「灯籠七夕」と呼ばれ、その後いつごろからか「あんどん七夕」になったという。
各祭り組の山車には、昔ながらの勇壮な武者絵や人気マンガの主人公などが描かれ、その出来栄えを競う。
夜、山車の内側に無数のローソクが灯されると、四方の灯籠絵がほんのり浮かび上がり、幻想的な雰囲気をかもしだす。
高さ四bもある山車を子どもたちが力いっぱいに引きながら練り歩く。
本町組の佐々木均さん(49)は最近、気になっていることがある。
「引き手のかけ声に『ヨ〜イ、ヨイド』って『ド』がつく。
昔から『ヨ〜イ、ヨイ』で拍子木を二回鳴らすのが盛の伝統」と胸を張る。
「ドンコ、ドンコ」と太鼓の音が高鳴る。
山車を引く子どもたちの「ヨ〜イ、ヨイ」という威勢のいいかけ声が竹七夕飾りの中で張り合うように響きわたると、まつりは最高潮に。
七夕の余韻が残る商店街。
十日は恒例の「盆まぢ」、二十日には盛川の灯籠流しと続き、気仙の短い夏はフィナーレを迎える。








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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2005/8/7


OFUNATO SAITOSEIKA