辺辺
a sight of Kesen K

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   アユ漁のシーズン




気仙川のアユ漁が解禁し、川筋にサオの放列がにぎやかな季節を迎えた。夏の風物詩
太公望にとって待ちに待ったシーズン入りだ。
縄張りをもつ習性を巧みに利用した友釣りは、
アタリが来た時の感触が海釣りでも味わえない醍醐味がある。
アユの動きが糸に伝わる瞬間、
そして掛かってからタモに入るまでの
緊張感が釣り人の
心を引きつける。
「鮎を釣るには石を釣れ」という。
いい石にはコケが生え、食み跡(はみあと)があるから
アユの棲み家とすぐわかる。
いい石はヤスリをかけたようにピカピカ光っている。
川筋を歩くだけで、アユ独特のスイカの香りが鼻先をくすぐる。友釣り
アユの顔はじつにいい。
しかも天然ものと養殖ものでは顔つきがまったく違う。
天然ものは尾びれ、背びれが大きく、歯も大きいので口がとがっている。
荒海育ちだけに精悍な顔だちが特徴だ。
逆に頭が丸くおっとり顔が養殖もの。
見るからに闘争心というものが感じられない。
若アユもいいが、子を持ちはじめたころ、八月末から九月にかけてのアユが
食べていちばん美味しい季節。
大型の落ちアユは、中干しにして粕漬けなどにすれば酒の肴に持ってこいという。
ここ数年、沿岸河川にも天然遡上のアユが戻ってきた。
海産の稚アユを積極的に放流してきた効果だという人もいる。
気仙川と並ぶアユの宝庫、盛川の解禁日(十日)も近づいてきた。
ことしの釣果が楽しみだ。







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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

98/07/05



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