辺辺
a sight of Kesen P

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   長寿の松




本来、赤松は高さが三十メートルにもなる。笠松
しかし、ここ大船渡消防署の玄関前にある。
三メートルほどの赤松は、古都の日本庭園を思わせるような「流麗な美しさ」と、
大空にはばたくパラグライダーのような
「自由奔放さ」を兼ねそなえる。
この松は、東北屈指の大長者だった猪川村・稲子沢家から、六十年ほど前
当時気仙郡役所に移植された名木。
消防署が入る前、気仙地方事務所(合同庁舎)時代にも
その見事な枝ぶりを誇っていた。
松を引き立たせるように庁舎が設計されたというエピソードもあるほどだ。
長い風雪に耐えてきたこの松も最近はあちこちにコブが出たり枝先の一部が
枯れはじめてきたことから造園業者や樹木医たちが昨年、世笠松の前で記念撮影紀の”大手術”を行った。
「こんな立派な松は気仙にもそうはない。
しっかり治療し手入れをして長生きさせたい」と
プロの植木職人さんたちが腕をふるった。
そして今、『長寿の松』となってよみがえった。
消防署員や団員たちは、事あるごとに松をバックに記念写真をとる。
傍らの『義勇・愛郷』の消防精神を刻んだ石碑とともに、この『長寿の松』は
”火消し魂”の永遠のシンボルにもなっている。










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著作 株式会社東海新報社
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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

98/09/20



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