辺辺
a sight of Kesen R

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   けんか七夕太鼓



『太鼓の甲子園』として
全国にその名をとどろかせている太鼓フェステバルが、
今日、記念すべき十周年を迎えた。
長い伝統を持つ太鼓、
比較的新しい創作太鼓の競演が呼び物。
郷土色豊かなリズムと勇壮華麗なバチさばきが舞台で共鳴すると会場は興奮のるつぼと化す。
イベントの主役は気仙町の「けんか七夕太鼓」。けんか太鼓
九百年以上の歴史があるといわれる山車七夕祭だがそもそも喧嘩の原因はというと、地元にこんな話が伝わる。
今泉の金剛寺を現在の地に移した時その落成式を今泉と高田に分かれてやったところが紛争になった。
今泉側が太鼓を持ち出し、合戦の陣太鼓ふうに打ち方をして士気を鼓舞したのが七夕囃子に取り入れられたという。
太鼓を叩くバチの長さは、決まって一尺二寸(36cm)。
太めで桐の丸棒は先の方を若干細めにし、太鼓に当たる部分は火で焼いて硬くすると、すこぶる響きがいい。
囃子方は「あゆみ太鼓」「やすみ太鼓」「けんか太鼓」の三つ。
あゆみ太鼓は「ヨーイヨイ」と山車を曳くときのすすみ太鼓=B
やすみ太鼓は山車をとめて喧嘩の前に気合を入れるにらみ太鼓=B
そして、けんか太鼓はまさにぶつかり合い、曳き合う時のせめ太鼓≠セ。けんか七夕
前に進み、見合って、一気にぶつかる。
どこか大相撲の立ち会いにも似ている。
古老によると「けんか太鼓」は「いさみ太鼓」このほかに勝負あった時に打ち鳴らす「かちどき太鼓」という囃子もあったらしい。
けんかが終ると「○○勝った、○○勝った」勝どきの声をあげ、山車はアザフ(七夕飾り)を左右に揺らしながら帰っていく。
その後ろ姿は、金剛寺のしだれ桜とよく似ていた。








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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

98/10/18



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