辺辺
a sight of Kesen

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   りんごの里



秋は果物の季節。
梨、葡萄にはじまって、柿、林檎とつづく。
果物屋さんの店先を見ているだけでも楽しい。林檎
その中でも色彩豊かなのは林檎。
青い林檎は初秋だが、秋が深まると赤い林檎に黄色もまじって、店先に色彩の宴を広げる。
気仙地方の温暖な気候は、果樹の栽培に適しているといわれる。
昔から農家の庭先や空き地などを利用して柿や梅の木などが無造作に植えられ自然仕立てでも、けっこうおいしい実を結ぶからやっぱり果物にとっても過ごしやすい土地柄なのだろう。
米崎町の果樹栽培は、県内でも早い時期に導入された。
梨の苗木を石巻から求めて栽培を始めたのが熊谷福松翁。
明治十三年といわれるから今からざっと百二十年の歴史がある。
梨栽培が順調に進むと、次に林檎が植えられさらに葡萄が入ってきた。林檎の木の下の園児達
中でも三陸の潮風と太陽の恵みをたっぷり受けて育った風味豊かな林檎は、その代表格。
風土が生んだ芳醇でさっぱりした味が”りんごの里”米崎の名を内外に広めた。
林檎の種類も時代とともに大きく変わる。
かっての花形だった「紅玉」は「印度」「国光」「祝」「旭」に移り、それもやがて姿を消した。
わいか方式が広まるにつれて主流は「ふじ」「ゴールデンデリシャス」、さらに「つがる」「王林」「ジョナゴールド」と酸味・甘味も豊富になってきた。
果樹園の礎を築いた先人や、これを継承してきた世代の功績を思い起こそうと、毎年収穫の秋に催される「りんごまつり」も、今年で八回目。
秋の山海の恵みと自然を満喫しながら市民とりんごの生産者の交流を深め、地域活性化をはかろうと開かれ、本県沿岸南部随一のりんご産地ならではのイベントとして定着している。
広田湾を南斜面から見下ろすふれあい農園に、甘酸っぱい香りが漂う季節がやってきた。









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98/11/18



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