辺辺
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            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   三面椿



碁石海岸で有名な大船渡市末崎町中森の熊野神社境内にある「三面椿」は日本最古のヤブ椿の古木。三面椿
専門化によると樹齢は一四〇〇年といわれ県の天然記念物にも指定されている。
三面椿の名前の由来は、当初、神社境内の東、西、南の三面に植えられていたことから名付けられたようだが、現存するのはこのうちの東側にある一株だけ。
ところがこの三面椿は、支幹が地表から六本に分かれ、枝張りが大きく、壮大な樹形をしているのが特徴。
三月下旬から四月はじめにかけて、たくさんの赤い可憐な花を咲かせる。
柿の実に豊年作と不作年があるように、椿の花にも”隔年結花”という現象がおきる。
満開に花をつけた翌年は、あまり花芽がつかないらしく、今年がちょうど不作年にあたるという。
なるほど、今年の三面椿はそろそろ身頃を迎えたというのに半分以上はすでに落花してしまった。
落花した椿「心配には及ばず。来年の三月に大船渡で全国椿サミットが開かれるから、ちょうどいいタイミング。来年はきっと満開の椿が多くの観光客を歓迎してくれるはずですよ」と、意気揚々の大船渡市商工観光課。
椿は花の盛りが過ぎるとポタリと落花するので、中には縁起が悪いと嫌う人もいるが、ほかの花が散るのと違って、椿の落花は花の形をそのままとどめて美しい。
花を表にして地面にフワリと着地するのもまた風情がある。
米寿(八十八歳)、さらに101歳は椿寿(ちんじゅ)と呼ばれ、長寿、長命を意味するそうだ。
日本一の椿寿、大船渡の三面椿。
来年の春はぜひ、境内に真っ赤な椿の花のジュウタンを敷きつめて、全国から来る椿ファンの目を楽しませてほしいいものだ。









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