辺辺
a sight of Kesen28

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   海上渡御



大漁旗で飾った船団権現さまが大船渡湾内を巡行する海上渡御は四年に一度の大祭に彩りを添える海の男たちの晴れ舞台。
大船渡町の式年五年大祭では、加茂神社、八坂神社、月山神社の三つの神輿が渡御する。
御神幸行列は、町内に繰り出したあと、大船渡漁協前でいったん休憩し下船渡岸壁から三社の神輿が船に乗る。
今年は二十九隻の引き船が勇壮な海上渡御に参加する。
イカ釣り船にカキ船が加わったことで、一層にぎやかさを増した。
船団は、水先案内人を乗せた指揮船を先頭にお先船がそれに続く。
神輿が乗った船はお召し船と呼ばれ、お供船が前後でがっちり警護にあたる。海上渡御
お先船とお召し船との間には多くの行列船が入るがこれらの順番は話し合いで決め、希望者が多い場合はクジ引きをすると言う。
何しろお召し船に当たれば大漁船になるといわれ船主にとってこんな名誉なことはない。
なるべく新造船を選ぶのがしきたりだ。
お先船や行列船には日の丸“だし”と呼ばれる印旗、船名旗、大漁旗などを順番に飾る。
「旗をつける竹の竿は先端に奇数の笹枝を残す。
七節が一般的だね。一本の竿に旗も奇数枚掲げ四枚旗は御法度。船も四と九の数を最も忌み嫌うからね」と海上渡御船舶部長の山本松雄さん(68)が教えてくれた。
船は舳先に向かって右側が不浄とされ、つねに左側を岸壁につける。
そして海上渡御はつねに左回りに舵を取る。
これが大船渡湾内を一周し大船渡魚市場前まで海上を勇壮に巡行し大漁と海上安全を神々に願う。
船上にある権現さまはお囃子も賑々しく踊り、跳ね、乱舞すると、満艦飾の一大パレードは最高潮に達する。


[大船渡町鎮座加茂神社式年五年大祭]                    
・5月3日(月)・・・海上渡御・大名行列・稚児行列・余興・(山車・手踊り他)
・5月4日(火)・・・山車・手踊り・権現さま・鹿踊・剣舞             







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イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

99/5/3



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