辺辺
a sight of Kesen32

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季

         

   滝 観 洞


洞窟の中に日本一の落差を誇る滝がある
住田町上有住の滝観洞、その名の通り滝を観る洞窟。洞入り口
ひと昔前までは、入洞の時に長靴に履き替え、合羽を着て、ヘルメットをかぶり、懐中電灯を持つので、妙に探検心をくすぐられたものだ。
最近は洞内もすっかり整備され、照明もついているので、頭上注意のヘルメット以外は、そのままの服装は入れるようになっているが、まるで異次元にでも吸い込まれそうなスルリ感は、今も存分に味わう事ができる。
入り口から間もなく清流に逆らって奥に進むと、やがて洞内を走る深いクレパスがパックリと口を開け、吹き出す冷気に一瞬足がすくんだ。
鍾乳石の廊下をさらに進むこと880m。
高さ60m、周囲50mの広いドームが広がる。
自分がまるで胎児になったような不思議な感動を覚え、鼓動が高鳴る。
ドームの中ほどにある大理石の穴から一直線に流れ落ちる幅1メートル、落差29mにも及ぶ水柱は、すさましく壮観。
天の岩戸の滝 「天の岩戸の滝」と呼ばれ、まさに日本一の洞内滝が目の前に現れた。
対岸にあるもう一つの鍾乳洞、白蓮洞とは対照的に立体的な迷路のような洞窟。
純白の鍾乳石や石筍が無限の神秘を漂わせながら、大自然の造形美を醸し出す。
ヒンヤリとした空気に包まれた別世界から、ほのかな明かりに導かれるように現実の世界にもどると、ホッと安堵感が広がった。
ゴーゴー鳴り響くしぶきの音がまだ耳に残っている。
気仙川源流のそば。
滝観洞観光センター入り口にある名物「滝流しソバ」とともに、夏場の避暑地にはもってこいの穴場である。

            





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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

99/8/1



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