辺辺
a sight of Kesen36

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季

         

   オシラサマ


気仙地方の旧家にはオシラサマ(オッシャサマ)という人形を家の守り神として祀っているところが多い。
オシラサマは桑の木で出来ている。オシラサマ
古くから養蚕の神といわれた。
桑の木は扶桑と呼び、神の宿る木として大切にされた。
長さ30センチほどの棒の先に女性と馬の顔を刻んだ二つで一組の神様が一般的。
民話にもあるように、お姫様と馬との悲しい恋の物語がつきまとう。
縁日や年越しの日には”オセズ”とか”オセンタク”といって近所の人達が集まりオシラサマを遊ばせる。
新しい布きれを重ね着させたりもする。
一年にいっぺん、こうしてオシラサマを祀り、遊ばせると御利益がある。
自分の患部と同じところを人形でさすると、不思議と痛みが取れるというおまじないもあるらしい。
そういえばオシラサマは、本当はオヒナサマが訛ったもので、無病息災を願う流し雛と同じルーツと聞いたことがある。
12体のオシラサマ日頃市町小通の太子堂では珍しい一二体のオシラサマを祀っている。子持ちオシラサマ
聖徳太子には十二人の子どもがいたことに由来しているという。
広田町前花貝の戸羽協市さん宅には竹で出来た一対のオシラサマに小さなオシラサマが五体ずつ巻き付けられているものがあった。
オシラサマは女性のお祭り。
そこには「たくさんの子宝に恵まれるように」との願いが宿っているような気がしてならない。








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イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

99/12/5



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