辺辺
a sight of Kesen40

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季

         

   鬼の牙


その昔、赤頭(あかがしら)と呼ばれた蝦夷の首領が気仙郡佐狩郷赤崎小田の地にいて、鎮守府将軍の坂上田村麻呂と一戦を交えた。
成敗された赤頭。赤頭
その首を埋めた墓上に田村麻呂はお墓を建て十一面観世音菩薩を安置したのが、現在の猪川町である。
竜福山・長谷寺(創建八〇七年)と伝わる。
鬼の歯それから九百年が経った宝永元年(一七〇四)に、寛応法印が寺内から発掘したという赤頭の歯、三十三枚が寺宝として現存している。
鬼の牙といわれている。
もちろん、鑑定ではホントのところは原始水牛の歯らしいが、古生物化石として貴重な資料であることは変わりはない。
寺の付近で、縄文中期の土器が多く出土する。
長谷堂貝塚と呼ばれ、四千五百年以上前からここに先人が暮らしていた事がわかる。
鬼の牙とともに観音堂わきの収蔵庫に安置されてるのが県指定文化財の木像如来座像(三体)と木像十一観音立像(三体)。
平安期の作とにられ、他の六体の木像は市指定文化財になっている。
気仙には有名な三観音があるが、いづれも蝦夷の首領の『首塚』。
赤頭の別称「金犬丸」の長谷寺と、小友の「早虎丸」が眠る常膳寺、そして矢作で討たれた「熊井丸」の観音寺。
気仙三十三観音では、観音寺が七番、長谷寺が二十二番、常膳寺が二十七番札所となっている。
ケセンの鬼の国、今は昔・・・。











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イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2000/4/9



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