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| a sight of Kesen41 |
あだりほどり
気仙・辺辺の四季
山菜あれこれ
春の楽しみといったら山菜採りに限る。
山に入ると、コゴミに始まりタラの芽、シドケ、アイコ、ワラビ、ゼンマイと六月まで個性的な旬の香りが味わえる。
「今年は気候のせいか、生長はやや遅れ気味。
例年だとゴールデンウイークには終わっているタラの芽も奥山に入ればまだお目にかかれる」というのは山で出合った山菜採りのベテラン・住田町下有住の高橋さん。
「タラの芽」───タラッポの愛称で呼ばれている。
受難の季節はこの五月。
鋭いトゲで武装しているが、ナタやカマで幹ごとバッサリやられてはたまらない。
「手袋は皮製、履物は長靴ではなく冬用のスパイクのついたものが滑りにくい。
来年のためにも芽を残して切ってほしい」とマナーを説く。
「シドケ」───ほろ苦く、トロリとした味わいの中にサクッとした歯ごたえにファンも多い。
日陰で杉山で湿地がポイント。
開くと葉が紅葉に似ているのでモミジガサとも呼ばれているが「できるだけ閉じたままの若芽を採り、手早く茹でて水にさらすのがコツ」という。
「アイコ」───このトゲに刺されると、猛烈な痒みと痛みにおそわれる。
これが食べるとなかなかうまい。
山菜の中で、これをベストにあげる人もいるほどだ。
南に面した、湿地の多い斜面に生える。
「クマの好物なので、アイコに合いたければ、クマに注意を」と高橋さん。
「ワラビ」───「五月のワラビは嫁に食わすな」「ワラビは八年前の古傷を出す」「ガンになりたきゃワラビを食え」など、なぜかワラビのほめ言葉は少ない。
「保存は利くし、あく抜きすればいつでも美味しい。山菜の王者ワラビに、ほかの山菜が嫉妬しているのかも」と笑った。
著作 株式会社東海新報社
0192−27−1000
FAX 0192−27−2154
Dr 大谷俊彦
イラスト 庄司暁子
デザイン 佐藤千香子
2000/5/14