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| a sight of Kesen52 |
あだりほどり
気仙・辺辺の四季
カレイなる変身
春めく陽気とともに、本格的な釣りシーズンがやってきました。
気仙地方で海釣りといえば、底もののアイナメやカレイ類に代表されます。
「堤防からの投げ釣りや船釣り、いずれにしてもあのググッとくるアタリがたまらないね」と、太公望お待ちかねの季節です。
ヒラメとカレイの見分け方は目の位置。
「左ヒラメの右カレイ」といわれるように、体の左側に目があるのがヒラメで、右側にあるのがカレイというのが定説となっています。
ところが例外もあって、かならずこうとは限らないようです。
そこでもうひとつの見分け方が、口の位置。
黒い方を上にして口が左にあるのがヒラメ、右にあるのがカレイ。
中にはヌマガレイのように左をむいている「あまのじゃく」もいて、やっぱり区別は難しそうです。
三陸町綾里で長年猟師をしている“カレイ博士”の話では「目より口の大きさでわかる。ヒラメの大口はへの字、カレイの口は小さく、めんこいオチョボ口」とのこと。
「目は口ほど・・・ではなく、口は目ほどに物をいう」のだそうです。
カレイなる変身。
ある日突然、稚魚が10ミリくらいになった時、頭上を越えて目の位置が片面に並んでしまうという奇妙な魚は、“海のカメレオン”でもありました。
カレイと一口にいっても、マガレイにホシガレイ、肉厚のナメタガレイ、コノハガレイと多種多様。
どれが一番旨いかと聞いたら「マガレイに決まってる。これを食ったら口も目もマガレーだ」とダジャレも飛び出す始末。
「こんなこと人に言ったら笑われっから、名前を書くなよ」と“カレイ博士”は高笑いで漁に出かけていきました。
春の潮香ただよう浜での楽しい会話でした。
著作 株式会社東海新報社
0192−27−1000
FAX 0192−27−2154
Dr 大谷俊彦
イラスト 庄司暁子
デザイン 佐藤千香子
2001/4/14