辺辺
a sight of Kesen56

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季

         

  海を愛する「電光船」 


気仙の夏を彩る大船渡夏祭り。
呼び物は、何と言っても夏の夜空を焦がす大輪の花火と波間に浮かぶロマンチックな「電光船」。電光船
まばゆいばかりに輝く光の船団「海上七夕」が夜の海に水と光の一大ペイジェントを繰り広げる。
この「電光船」に毎年、生命を吹き込むのは「大船渡・海を愛する会」(齊藤俊明会長、六三人)の仲間たち。
海をこよなく愛する地元大船渡市の有志があいつどい、昭和六二年から手弁当で大船渡夏まつりに協賛している。
夏の一夜観客を幻想の世界に誘い今年で十五周年を迎えた。
高さ二十五メートルのマストイルミネーション巨大な万灯ろうに光のシャワー色とりどり五千個を超す電球を縦横無尽にちりばめ、洋上に真珠の輝きを創造する。
華やかな海上パレード。
大型竿灯船やチューブライトで飾ったヨットなど合計三十隻の随行船が隊列を組みながら運行する様はさながら動く漁り火船団だ。
現在の本船・明和丸は三代目。
カクテル光線の向こうにライトアップされる船上ステージでにぎやかな太鼓囃子が鳴り響く。
御祝い唄と手踊りが勇壮華麗さを打ち上げ花火と競演すると、海の祭りは最高潮に達する。
「電光船」が一時間で使用する電力量は一軒の家で消費する1ヶ月分以上の電力に匹敵すると言うから驚きだ。
平成四年に釜石で開催された三陸・海の博覧会八年の広田町花火大会にも出航し、勇姿を披露した。
「母なる海の深い慈しみを受けて育ったわれわれは海への限りない感謝の気持を込めながらいつまでも夏祭りの夜に鮮やかな彩りを添えたい」―――。
海を愛する男達の心意気が「電光船」の上でキラキラ七色に光り輝いて見えた。












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イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2001/8/5



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