辺辺
a sight of Kesen58

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季

         

  カラタチの実 


あたり一面にさわやかな秋の香りを漂わせ、垣根に黄色く熟れるカラタチの風情は、実にいいものだ。
大船渡市立図書館の駐車場にあるカラタチは、薫風に白い花がまぶしい初夏の季節もいいが、青空をバックにピンポン玉大の黄色い実がたわわに弾ける晩秋の趣がやっぱり最高。
中国生まれのカラタチは、生垣などによく見られる。
枝は緑色で、刈り込むが困難なほどの鋭いトゲが特徴。
よく手入れされたカラタチの垣根は、小動物や空き巣の侵入を防げ、防犯効果満点だが、最近は治安がよくなったせいか、それともトゲが気になるのか、民家にあまり植える事はなくなった。
これでなかなか使い道が多く、世のため人のためになる木と言うから見上げたものだ。
よくカラタチはミカンやオレンジなどの柑橘類を接ぎ木する時の台木として活用される。
植え傷みが少なく、生長・結実が早い。
果実の色づきもいいようだ。
薬効も抜群で、脚気(若葉を煎じる)肝臓病(種子を煎じる)しもやけ(葉を揉んで湿布)神経痛(根を煎じる)腹痛便秘(果実を煎じる)等々、枚挙にいとまがない。
酢橘(すだち)と違い、生食はいけないが、これが酒にするとすばらしい実力を発揮する。
材料は・・・、『完熟カラタチの実が約八百グラム、レモン三〜四個、果糖百グラム、ホワイトリカー』。
作り方は・・・、
『カラタチは丸ごとでも二つ切りでもよし。
レモンは皮をむき二つ切り。
十日でカラタチもレモンも引き上げる』と、さわやかな果実酒が出来上がり。
このカラタチ酒のレシピは、図書館で配ってました。
玄関には、落下したカラタチの実が段ボール箱いっぱいに詰められ、お持ち帰り自由。
「お風呂の芳香剤用にと喜ばれております」と市職員。
粋なことをやってくれます。















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イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2001/10/7



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