辺辺

a sight of Kesen64

           
   

         

      


水ぬるむ四月、春が早い気仙地方にサクラのたよりが届く頃になると、盛川河口あたりに熊手とバケツを手ににした市民らが潮干狩りに繰り出す季節がやってくる。アサリ掻き
大船渡湾にかつて、アサリ掻きの“穴場”がいくつもあった。
赤崎町永浜の大立(おおだち)海岸は盛川から流れ出る真水が直接ぶつかる、ちょうど弁天山の付け根あたり。
その渚も今はない。
潮干狩りでにぎわったあのジャリ浜は現在、大船渡港湾整備で埠頭用埋め立て地となり、大型ダンプカーが土砂を投入しているからだ。
健在なのは河口上流の川口橋あたり。
本来、漁業権をもつ地元漁協組合員以外は立ち入り禁止だが、そこはおおらかな“ 浜ど ”の性格。
引き潮をねらって内陸からわざわざマイカーで訪れる行楽客たちに、海と親しめる憩いの場を提供している。
そういえば、鉄カゴで川底をさらう「ゾレン掘り」という伝統のアサリ漁法もいつの間にか消えてしまった。アサリ
河川環境の変化による資源減少も指摘されるが、「最近、アサリが昔のように採れるようになってきた」
と耳寄りな話も聞こえてきた。
湾口の尾崎神社前の浅瀬では、市立蛸の浦小学校の海づくり少年団の子どもたちがアサリの稚貝を放流しているという。
「早く大きくなってね」と声をかけ、アサリの宝庫を守り育てている。












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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2002/4/7


OFUNATO SAITOSEIKA