辺辺
a sight of Kesen F

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   シロウオ漁




シロウオ漁網引き シロウオ・シラウオ
小舟 漁をするおじさん

シロウオ(素魚)とシラウオ(白魚)。
どっちがどっちなのか、よく、間違える。
海の近くで夜間に集魚灯を照らして獲るのがシラウオ漁。
これとは別にシロウオ漁は朝早く、産卵のため川に遡上してきたところを
引き網でたぐり寄せる。
引き網はじつに手際がいい。
四〜五人ひと組となり、一人が”元”を押さえ、一人が小舟で網を入れる。
弧を描いて岸に戻ったところを二手になって引き込む。
魚の動きと合わせた素早さがコツだ。
気仙川のあたりでは、シラス(白子)を「シャス」、
シロウオ・シラウオを「シャオ」と呼び分ける。
おどり食いで有名なのは、シロウオの方。
「十年くらい前までは獲る人もいたが、
漁師さんも年をとったし、
やっぱり川の環境がガラリと変わったからね」
というのは気仙町の菅野隆一さん。
長い間、春の風物詩として親しまれてきたが、
今ではほとんど漁を見かけることがなくなった。
最盛期には、お椀で一杯千円という値段がついた。
姉歯橋まで買いにくるのは地元の料亭。
橋の上からお金をいれたお椀をつり下ろすと、
漁師さんが生きのいいところをすくって、
お椀にいれ、スルスル上げてくれた。
そんな、ほのぼのとした光景があった。
食べ方は、好みに応じて
酢醤油で味付けし、一気に飲み込む。
ウロコがないからツルツルした喉ごしがたまらない。
たまにタモですくっている人を川でみかける。
運がよければ、大町の市日で、
シロウオの姿にお目にかかれるらしい。




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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

98/04/19



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