辺辺

a sight of Kesen72

           
   

         

         


幕末の剣豪として名高い北辰一刀流開祖・千葉周作は、今から二百八年前の寛政六年(1794)に陸前高田市気仙町で生まれた。
幼名を於寅松(おとまつ)といい、五歳の時に一家で気仙の地を離れた。
気仙町中井には、千葉周作の生誕地を示す立派な石碑がある。
現在の国道45号線とほぼ重なりながら石巻〜陸前高田〜大船渡〜釜石に至る「浜街道」と、一関から大東、笹ノ田を抜けて陸前高田に入る「今泉街道」の合流点、現在の姉妹橋の上流三百メートルほどの気仙川べりにその石碑がある。
石碑に向かって左隣の村上福治さん(61)方は屋号が「松の下」といい、枝ぶりのいい松の木に由来がある。
右隣に以前屋敷があった河野保雄さん(82)方の屋号は「橋本」。
旧姉歯橋のたもとにあったことが起源と伝わる。
千葉周作は江戸で中西派一刀流を学び、後に独立して北辰一刀流を編み出す。
幕末期の江戸、神田お玉が池に開いた剣道場の「玄武館」は、門定数が一説には六千人以上にも及んだ。
一門からは山岡鉄舟や坂本龍馬など明治維新の原動力となった幕末の志士がキラ星のごとく輩出した。
剣だけでなく、人間としての深い感性と卓越した指導力、道場経営の才覚もあったようだ。
宮本武蔵とともに剣客として知られる千葉周作は、マンガでも赤胴鈴之助の師匠として登場した。
活躍した時代が違うので、二人が出会う機会はなかった。
生誕地の陸前高田市では毎年十二月、東京以北の関東、東日本のトップクラスの小学生剣士を集め、剣豪千葉周作を顕彰する少年剣道練成大会を開催している。
空を飛び竹刀を打ち鳴らす牛若丸のような少年少女剣士たちの「心技一体」の戦いが見どころ。
今年の第十一回大会は、今日八日に開催される。






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イラスト  庄司暁子
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2002/12/8


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