辺辺

a sight of Kesen74

           
   

         

         


日本一大きいクジラの剥製が、陸前高田市の「海と貝のミュージアム」に展示されている。
このクジラはツチクジラのメスで、体長が9.7メートル、胴回りが1.8メートル、重さは五百二十五キロもある。
昭和二十四年に千葉県白浜沖で捕獲された。
忠犬ハチ公の剥製を手がけたことで有名な国立科学博物館の本田晋技官(当時)が約半年かけてはく製にした。
はく製としても日本一の折紙付きだ。
このツチクジラのはく製は、昭和三十四年に県立広田水産高校の創立三十周年を記念して同校が無償で譲り受けた。
当時、受け入れのために、国立科学博物館との交渉や東京からの運搬に当ったのがミュージアムの戸羽親雄名誉館長だ。
校内の実習室にしばらく展示していたが、温度や湿度調整の設備や防虫のためのくん蒸施設もないため、長年の間にひび割れができてしまった。
このため、いったん市立博物館に引越したが、平成六年にミュージアムが完成したのを機に永久保存。
日本有数の貝のコレクションなどとともに安住の地を見つけた。
補修のため、FRPコーティングし表面を塗装。
「ピカピカのツチクジラが歓迎してくれますが、あまり立派なので来館者に模型と間違われてしまって」と職員も苦笑い。
口先が尖ってイルカに似た愛嬌ののある顔立ちが特徴。
クジラの仲間としてはさほど大型ではないが、それでも側に立つ人間と比べると、その大きさに改めて驚かされる。










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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2003/2/16


OFUNATO SAITOSEIKA