辺辺

a sight of Kesen77

           
   

         

         


江戸海運の主役だった千石船。
気仙船大工衆が技術の粋を集めて建造した千石船の復元船「気仙丸」(35トン)が今、波穏やかな赤崎町蛸ノ浦港に係留保存されている。
平成三年十二月に完成した四百石積みの千石船。
江戸時代、三百石積み以上の親船は、語呂も良いことから千石船と呼ばれた。
「気仙丸」は全長十八メートル、幅五.八メートル、船の高さ五メートル。
帆柱は十七メートル、木綿製の帆は十六反。
じつに畳八十五枚分もある。
船舶許可も受けており、帆に風をはらませ、自力走行も可能だ。
製作は気仙船匠会が担当。
船尾の曲線美、船体の木組みや木彫など随所に伝統の技が光る。
完成から半年後、釜石市を主会場に開かれた「三陸・海の博覧会」に協賛出品。
その高度な技とケセン衆の結集ぶりが高く評価され、博覧会では「ジャパンエキスポ大賞」にも輝く。
最近ではNHKの大型ドラマ「菜の花の沖」でもロケに使用された。
主人公の高田屋嘉兵衛は、江戸後期にロシアを相手に海運でならした豪商。
堂々の雄姿を浮かべる「気仙丸」とともに、名優・竹中直人が海の男のロマンを見事に演じ切った。
毎年七月末に開催される大船渡夏まつりでは、五葉山火縄銃鉄砲隊が乗船。
「ズドドドーン」と千石船から轟音を轟かす。
深い感動と新鮮な響きが広がる。
伝統の一枚帆船に命が吹き込まれる時だ。






















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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2003/5/11


OFUNATO SAITOSEIKA