辺辺
a sight of Kesen G

            あだりほどり
   気仙・辺辺の四季


   婚礼の道化師たち




花嫁と花婿
春のブライダルシーズンを迎えた。
気仙地方では、
婚礼といえば「道化(どうげ)」がつきもの。
嫁婿の行列の途中、
異様な格好をした女性たちが
面白おかしく出迎える風習で、
「迎え酒」とセットになっている。
おかめ、ひょっとこの面をつけたり、
鼻メガネに赤子をおぶったオバさんたちが、
ピエロのような身ぶり手振りで
沿道に愛想をふりまく。
「迎え道化(むかえどげ)」ともいわれ、
「道迎(どげ)」の字をあてることもある。
「入家式」といって、なるべくたくさんの
提灯を持って行列を出迎えるのが伝統だ。
嫁は長持ちと一緒。
そのほかの嫁入り道具は、
一行より遅れて到着するのが慣例。
嫁の荷物は道中の三分の一の所で
婿方に渡すのだというが、道化
今では荷物は先送り、
婚礼当日は直行バスでの
輿入れとなった。
さて、
昔風にもどって、
嫁ぐ家に行列が近づくと
庭先に臼を持ち出して
「嫁ごぁ来た、ボッポイ、ボッポイ」
と言いながら、にぎやかな
餅つきが始まる。
臼と杵は男女の象徴。
オモレァサマ(御諸親様)が出迎え、
道化とともに輪になって踊り出す。
和合を促進し、懐妊を祈るセレモニーだという。
行列一行様、ご到着。
縁側で仲人様にまず一献。
嫁の土産として、
いりまめ一升を持参する風習もあった。
マメで達者で、一升(一緒)になるという。
意味があるそうだ。




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イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

98/05/03



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