辺辺

a sight of Kesen80

           
   

         

         


「ソーレ、ヨイショ」。
青い海原と白浜に響く元気なかけ声。
松の緑が美しい高田松原で名物となっている地引き網が体験できる夏がやってきた。
日本百景にも選ばれている高田松原は東西に約2キロ弓なりに伸びる遠浅で知られている。
ここは昔から地引き網漁が盛んで、気仙町長部にはかつて三カ統の地引き網があり、魚見(うおみ)がイワシの大群を寄せてきた時代もあった。
高田町砂畑の菅野國夫さん(74)は、昭和五十年代に観光地引き網として復活させた。
陸前高田ライオンズクラブの発会式に「松原の観光に役立てば」と企画したのが始まり。
当時、一網五十人以上で五万円の料金。
力自慢の観光客たち三十人に拝み倒され、三万円に値引きしたらスズキが、五百本も入った。
「あの時は一網で一トンの水揚げ。
お客は全部自分たちのものだと息巻いたが、結局、理解してもらってみんなで思いっきり飲み食いしたもんだ」と往事を懐かしむ。
五年ほど前から、気仙町漁協が観光地引き網を引き継いでいる。
夏休みを利用して訪れる子供会や行楽客が、ずっしりと重い大網を胸をワクワクさせながら力いっぱい引く光景は今も昔も変わらない。
一時間ほどかけて砂浜にたぐり寄せるとボラ、ウグイ、スズキ、ヒラメなど海の幸がピチピチ浜に上がってきた。
網の中には大小の魚が舞い踊り、子どもたちは駆け寄って魚を手づかみし大喜び。
さっそく松の木陰で海賊鍋とバーベキューに舌鼓。
海の恵に感謝しながらとれたての魚を潮の香りとともに食べる味は格別だ。














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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2003/8/10


OFUNATO SAITOSEIKA