辺辺

a sight of Kesen86

           
   

         

         


標高1,351メートル。
眼下に太平洋を望む北上山系屈指の五葉山は、野生の動植物の宝庫として知られる。
この大自然の息吹の中で、北限のホンシュウジカやニホンザルなど貴重な動物がたくさん棲んでいる。
中でも生息数が少ないニホンザルは、警戒心が強く、逃げ足が早いことからあまり人目に触れることはない。
それだけに、山中で野生ザルを目撃したり、ましてやカメラに収めるなど至難の技となる。
ニホンザルの生態系を調査している農林水産省森林総合研究所東北支所の大井徹主任研究官は、五葉山ろくに生息する野生ザルの撮影に成功した一人。
大井さんは今まで、ヘリコプターでホンシュウジカの生息調査中、五葉山から三陸町の大窪山付近でニホンザルの群れを上空から何度も目撃していた。
「サルの群れはふつう、20〜30匹単位で移動します。
五葉山には推定で40〜100匹ぐらいのニホンザルがいますが、増えている様子はないですね」と大井さん。
北限のサルは、東北のあちらこちらに孤立点在しているが、森林伐採による生息域の悪化などで、加速度的に消滅の道をたどっているという。
降りしきる雪の中で、たくましく生きるニホンザル。
表情豊かで心地よい癒しを与えてくれるサルの世界にも、環境ストレスが進行しているのだろうか。








本辺辺(あだりほどり)に関するご意見等は
下記まで若しくは弊社mailでどうぞ。

著作 株式会社東海新報社
0192−27−1000
FAX 0192−27−2154
Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2004/2/15


OFUNATO SAITOSEIKA