辺辺

a sight of Kesen87

           
   

         

         


陽春三月。
気仙沿岸の各浜ではワカメのボイル加工が本格化し、磯の香りがあふれている。
めかぶはワカメの根っこの部分。
これまであまり注目されることがなかったが、テレビの健康番組で「体にいい!」と取り上げられたのがキッカケで一躍“注目株”となった。
三陸ワカメをつくり出す、あのねじ巻き状の部分には、食物繊維やミネラルがギュッと凝縮されている。
特有のネバネバ成分に免疫力や自然治癒力を高める働きがあるという。
中でもフコイダンという成分は「ドロドロ血」をサラサラにし、ガンを予防する。
ピロリ菌を除去、花粉症に効く、そして口臭や体臭を消す作用もあるとか。
めかぶは今や全国の産地では品不足気味だというから恐れ入る。
「海藻こそ健康食」などと大いに宣伝してくれる学者さんたちの力が大きい。
その成分もさることながら、安くておいしく、細かく刻んだだけですぐ食べられる手軽さが「めかぶ」ブームに拍車をかけている。
アメリカではワカメを「シーベジタブル」(海の野菜)と呼ぶ。
「長生きのもと、肌もきれいになっから持ってがっせん」。
浜の母ちゃんからもらったビニール袋の中に茶褐色をしためかぶ玉がゴロゴロ入っていた。
生のものはそのまま刺身の盛り合わせや三杯酢で食べる。
めかぶをすりおろして熱湯をかけ、これにカツオの削り節を加えて、醤油や酢で適当に味をつけていただく「めかぶとろろ」はご飯にもお酒にもよく合う、春の味覚だ。





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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2004/3/7


OFUNATO SAITOSEIKA