辺辺

a sight of Kesen88

           
   

         

         


風光明美なリアスの海は、岩に砕ける波の荒々しさと穏やかな浜辺が広がる「喜怒哀楽」双方の表情をもつ。
その代表格と言えるのが陸前高田市の広田半島の先端「黒崎仙峡」と湾奥の「高田松原」。
断崖絶壁の岩肌が男性的なら、白砂青松の浜はどことなく女性的だ。
黒崎仙峡は半島随一の絶景を誇る。
岩の一部が陥没して、クレバスのように切り立った岩との間に狭い水路ができ、太平洋の荒波を一気にのみ込む。
これと対照的なのが、みそぎの浜として知られる三鏡(さんきょう)漁港。
ウミネコの楽園「椿島」も近くに見えた。
「昔は“三鏡”と呼ばれたことがある。
三つの入江にちなんだ神聖な場所という意味らしい」と地元の徳山衛さん(71)が教えてくれた。
背後に鎮座するのは漁民の信仰が厚い黒崎神社。
承安二年(1172)、山伏の源真が勧請した。
往時、黒崎沖を通る漁船は必ず帆を下げ、海上安全と大漁を祈願したものという。
三鏡漁港を見下ろす高台にこの四月黒崎仙峡温泉がオープンした。
窓越しに広がる水平線。
烏帽子(えぼし)岩に荒波がぶつかった。
「まるで東映の映画のようなロケーションだね」。
自然の力強さに驚かされるとともに、奥深い美しさに心も洗われる。
潮騒が心地よい松林をゆっくり散策したあと、雄大な太平洋の大パノラマを楽しみながら湯舟につかるのも極楽々々。







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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2004/4/11


OFUNATO SAITOSEIKA