辺辺

a sight of Kesen89

           
   

         

         


「ガンガンニン」「ガガニコニンニン」とくれば、気仙人ならすぐ「権現さま」のリズムを連想する。
獅子頭を使った郷土芸能。
正月行事には欠かせない悪魔払いの風習として、心の拠り所になっている。
獅子頭をつけた胴体を表す大きな幕の中に数名の踊り手が入り込み、それぞれ頭、胴体、尻尾と一体となって荒々しく、そして力強く躍動する。
関東などでよく見られる頭に獅子をかぶって舞う一人立ちの獅子舞とはまったく異なるものだ。
獅子頭は悪疫や災難を払う“聖獣”とされ、奈良時代にはすでに中国から伝来していた。
権現とは、如来や菩薩が人々を救うために、さまざまな仮の姿となって現れることを意味する。
権化(ごんげ)、つまり仏が化身し、神となって現れた姿として修験者が祀ったことから、いつの頃か、獅子頭を「権現さま」と呼ぶようになったのではないだろうか。
大船渡市三陸町の綾里地区。
地元のコミュニティー活動協議会では「地域の郷土芸能として長く親しまれている権現さまのシンボルに」と、平成八年に日本一大きな「動く大権現」をつくった。
獅子頭の大きさは二メートル四方もある。
発砲スチロールの表面をFRP加工した。
ショベルカーのアームに巨大な獅子頭を取りつけ、幕の中でオペレーターがダイナミックに操作する。
内外のまつりやイベントにも登場し、観衆の度肝を抜く。
荒ぶる神は、浜仕事に追われる海の男たちのシンボルでもある。








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Dr    大谷俊彦
イラスト  庄司暁子
デザイン 佐藤千香子

2004/5/9


OFUNATO SAITOSEIKA